顎プロテーゼを入れた口腔内の傷の修正手術を受けて約一か月。
口の中の傷を柔らかくするケナコルト注射を打ってきました。
傷は手術後一か月くらいが一番固くなるようで、こういうタイミングでケナコルト注射を打ってあげると、肥厚性瘢痕を予防して柔らかく仕上げることができるようです。傷が固く盛り上がっている場合、修正手術をしないでケナコルト注射だけでも改善できる場合があるので、お悩みの方は是非相談されると良いと思います。
このケナコルト、どうも問題が出たようで、メーカーが自主回収をしています。
ニュースによると、
・最近2カ月の間(12月16日から2月22日)にケナコルトの関節腔内注射を受けた患者50人に痛みや腫れの症状が出たという報告が相次いだ
・メーカーがケナコルトA皮内用関節腔内用水懸注、筋注用関節腔内用水懸注の自主回収を決めた
・異常が出ているのは1部のロットの製品で、自主回収の対象も当該ロットのみ
・原因究明が出来るまですべての製品の販売を中止する
とのことですが、主治医の先生によれば「ウチではそんな話聞いたことがない」そうで、長く使われている薬品だけに、ケナコルト自体に大きな問題が含まれているとは考えにくいようです。特定ロットのみで何かがあったのかもしれませんが、安全のためメーカーは自主回収しています。
ケナコルト注射は確かに痛いので、それ自体では別段異常でも問題でもないと思うのですが、腫れが出るというのは確かに奇妙です。
問題なのは、ケナコルト注射に代わる薬剤が提供されていないこと。
ケナコルト注射を希望される方は、医院の在庫がなくなる前に診察を受けた方が良いかもしれません。